辛い不眠の悩み解消に役立つツボとは?


布団に入ったらすぐに寝付いて、熟睡の満足感とともに朝を迎える…そんな暮らしは出来ていますか?

このコラムでは、床に入ってもなかなか眠れない、夜中に目覚めて眠れなくなる、熟睡できないという人に向けて、眠りを誘ってくれて睡眠の質を良くするツボをわかりやすく紹介していきます。

また、ツボはポイントによっては眠気を防止する効果も発揮できます。寝不足で昼間眠くなってしまう、という時に使えるツボも紹介しますので、併せて使ってみてください。

1. 眠気に関連するツボ

ここでは眠気に関連するツボをいくつか紹介していきましょう。

1-1. 眠りを誘うツボ

眠れないときに便利なツボを紹介します。ツボを押した効果を高めるためには、睡眠時間の30分から1時間程度前に行うことをお勧めします。部屋を暗くして快適な温度を保ち、できるだけリラックスして行うことを心がけましょう。

力を入れ過ぎるとかえって覚醒してしまうので、心地よい程度に押すことを意識してください。またツボ押しは呼吸が止まると効果が発揮できませんから、細くゆっくり息を吐きながら押し、ゆっくり息を吸いながら少しずつ緩める動作を10回程度繰り返しましょう。

・百会(ひゃくえ)…鼻と両耳をそれぞれ上に向かってたどっていった頭の頂点にある少し柔らかい部分が百会のツボです。右手と左手の中指で押すことで眠りが訪れやすくなります。イライラして眠れないときに特に効果が得られます。

・安眠(あんみん)…耳の後ろ側にある骨が出っ張った部分の下のくぼみから、さらに1cm程度下のツボが安眠です。鎖骨から耳に向かっている筋肉をたどっていくとわかりやすいです。このツボは名前の通り、安らかな眠りを促してくれます。

・労宮(ろうきゅう)…手を握った時に中指と人差し指の先端が来る場所の中間にあります。精神的にイライラしている時や体がだるいときなど、状態を問わず眠気を誘うツボです。

・失眠(しつみん)…足の裏側のかかとの中央のへこみ部分が失眠のツボです。椅子に座って片手で足首を持つと刺激しやすいでしょう。

・丹田(たんでん)…へそから3~5cm程度下にあるツボです。交感神経を抑えて興奮を静めますから、眠りたいときだけでなく、落ち着きたいときにも使えます。

・膻中(だんちゅう)…左右の乳首の中央にあるツボです。精神が不安定な時、気持ちが落ち着かないときにも便利です。

・三陰交(さんいんこう)…三陰交は両足の内側のくるぶしの頂点に小指の腹を当てて、人差し指が当たるところにあります。冷え性で眠れないタイプの人にお勧めのツボです。冷えの改善のほかにも胃腸の働きを良くしてくれますし、貧血の改善、肝臓や腎臓の強化など多くの作用で有名です。

・印堂(いんどう)…眉間の中央にあるツボです。鼻が詰まって眠れない人に特に効果があります。めまいの症状緩和や、神経を落ち着かせることもできます。

1-2. 寝てはいけないときにくる眠気を解消するツボ

睡眠不足の場合、昼間眠くなってしまうことが多いですよね。大事な授業や会議でウトウトして重要な話を聞き逃してしまった、上司や同僚からの信用を失った、なんていう事態を避けるためにも、眠気に襲われたら以下のツボを試してみてください。ただし、運転中に眠くなった場合は危険なのでツボに頼らず、車を安全な場所に止めて、しっかり休養するようにしてください。

・中衝(ちゅうしょう)…両手の中指の爪の付け根から親指側に数ミリたどったところのくぼみにあります。眠気を防止するだけでなく、イライラした気分を晴らしてくれる効果もあります。

・合谷(ごうこく)…両手の甲の側で、親指と人差し指の骨が交わるより少し指先側のツボです。反対の手の親指を合谷に当て、手のひら側に人差し指を置いて挟み込むように刺激しましょう。合谷は非常に多くの効果があり、風邪の引き始めや頭痛、目の疲れなどにも効きます。

2. まとめ

眠りに関するツボについてまとめました。眠りたいけど眠れないという時、眠ってはいけないという時、ツボは自分一人で刺激することで効果を得られますから手軽でとても便利です。眠気に関して悩んでいる人はぜひ試してみてください。また、寝具を見直すことも眠りには大きな効果を持っています。この機会にマットやシーツを見直してみてはいかがでしょうか?

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